大川隆法総裁の書籍『勇気の法』より抜粋で、人間関係に関する法話をお届けします。

特別に心惹かれる出会いの秘密

 あなたがたの人生のなかで、特別に心惹かれる出会いがあるでしょう。男女だけでなくても、男性同士、女性同士でもあると思います。

身内でもないのに、身内のような感じがする。あるいは、運命的な友人と思われるような、一生の友人を得る。仏法真理に導いてくれて、そのあと何十年も一緒に付き合っていくような友達、法友を得る。このような結びつきがあります。 そういう「ソウルメイト」という存在が実際にいるのです。

今、人生のやり直しをして苦しんでいる人や、罪悪感のなかにいる人もいるかもしれませんが、人生というのは、それほど単純なものではありません。いろいろな時代に生まれ、いろいろな役割を演じ、何度も生まれ変わって、配役を入れ替えながら、人生修行をしています。

「今、自分の母親をしている人が、かつては自分の子供だった」というようなことだってあるのです。また、ライバル同士として競っているような人たちが、過去世では兄弟だったこともあります。

したがって、人生の意味を読み解くときには、深いところまで考えなければいけません。

こうしたことを知ったならば、瞑想などを行うときに、どうか、自分の魂に深く印象がある特定の人に対して、「実は、この人は、私の魂に非常に縁のある人ではないか」というような視点も入れていただきたいのです。

人間関係の悩みも「人生の問題集」の一つ

今、あなたの人生の幸福・不幸を分けているのは、実は、あなたの身近にいる人、あなたにご縁のある20人か30人ぐらいのグループの人であり、そのなかで、あなたがたの幸・不幸は、おそらく決まってくるだろうと思います。

その人たちは、実際に、この世であなたが「出会うべくして出会った人」であることが非常に多いわけです。

あなたが人生の修行をする上で、どうしても必要で、あるときに、確実に、絶対に一度は出会うように仕組まれている、ご縁のある人がいるのです。そのなかには、あなたに優しく接してくれる人もいれば、何かを厳しく教えてくれたり、試練を与えてくれたりする人もいます。しかし、必ず出会わなければいけない人がいるのです。

これが、ある意味での「人生の問題集」でもあります。

「あなたの問題集として、この人とこの人に出会わなければいけない。そして、過去世で持ち越した課題を、今世、解決しなければいけない」ということがあるのです。

例えば、「過去世で、もともとは仲の良い関係だったり、親子や兄弟、夫婦だったりしたのに、人生の途中で非常に仲が悪くなり、憎しみを生んだ」という場合、今世では、以前とは違った関係で出会い、「今回は、どうなるか」ということが試されるわけです。

このように、愛したり憎んだりする愛憎関係の問題が出てくる場合、しかも、それが、あなたの人生に深い影響を与えるような相手の場合には、たいてい、過去世から来ている「神仕組み」として、それが人生の問題集のなかに入っていることが多いのです。

今、自分が直面している苦しみについては、「たまたま運が悪かったせいだ」などと思うのではなく、「自分に与えられている〝問題集〞の一つなのだ」と思ったほうがよいのです。

必然的に、そうなるべくしてなっていることが、非常に多いということを知っていただきたいと思います。


●5月ザ伝_スペメ

※本記事は機関誌「ザ・伝道」5月号(No.221)に掲載されています。機関誌は全国の幸福の科学の精舎支部にご用意しておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。


ザ伝道5月号

隔月「ザ・伝道」5月号 ―生まれる前から約束してきた夫婦の縁、親子の縁

● 癒しの旅時間 初夏の近江八幡を歩く
● しあわせのメッセージ「人間関係で悩む人へのメッセージ」
● 体験談「やっと気づけた 愛されていたことに」
● 心を伝える手紙

隔月「ザ・伝道」5月号
機関誌をお読みになりたい方へ