大川隆法総裁の書籍『ストロング・マインド』より抜粋で、病気に関する法話をお届けします。

不幸の原因のほとんどは「恨み、怒り」

人間関係での、ぎくしゃくした問題やさまざまな不幸の原因のほとんどは、自分が誰かを憎み続けていたり、誰かに対して怒っていたりすることにあります。そのように、自分の不幸の原因として誰かを当てはめていることが多いのです。

それは、ある意味で、半分は当たっているかもしれませんが、相手のほうは、おそらく、あなたとは逆のことを言って反論するはずです。 男女の問題においても同様です。

現代では、「昔の王子様とお姫様のように出会い、人々に祝福されて結婚する」というようなケースは、ほとんどありません。

男女とも、三十歳前後で結婚することが多くなっていますし、もう少し遅い人や結婚しない人もいます。あるいは、何度も結婚と離婚を繰り返している人もいて、きりがないほど、さまざまな問題があります。

こうした男女の問題についても、やはり、許しの気持ちを持たなければいけません。

例えば、女性が男性に対して憎しみの気持ちを持っていると、その憎しみの感情は、男性に対する拒絶感や恐怖心、男性不信のようなものとして表れてきます。そのため、前とは違うタイプの男性が出てきても、同じような目で見てしまい、新しい恋愛をすることが難しくなる場合があるのです。

男性の場合にも、女性恐怖症というものがあります。二、三回、振られた経験があると、女性を見たら、「ああ、また振られるのかな」と思い、すぐに逃げ出したくなります。男性も、か弱い生き物であり、先入観で、すぐに負け犬になる癖があるのです。 したがって、「人を許し、自分の過去についても許す」という努力が大事です。今、憎んだり恨んだりしている人がいたなら、その人を許す努力、許し続ける努力をしてください。

過去に、あなたを攻撃したり、辱めたり、恥ずかしい思いをさせたり、誹謗中傷をしたり、からかったりした人などは、たくさんいるでしょう。

しかし、それをずっと覚えていて、そのことを言い続けても、幸福にはなれません。そういうことは言わないほうがよいし、忘れたほうがもっとよいのです。むしろ、相手のよいところを思い浮かべるぐらいになれば、さらによいと言えます。

「許し」の持つ本当の力

みなさんを苦しめているもののなかに、もし、人に対する裁き心や憎しみ、怒りなどの感情があったなら、どうか、それを乗り越えてください。

「許す」ということは、抽象的なことではないのです。言葉だけのことではないのです。あなたが幸福になるために必要な条件なのです。 許すということができなければ、大勢の人間が生きていく、この世の中において、幸福に生き切ることはできません。

みなさんは、自分の思い通りにならない人がいたり、思い通りにならない過去があったりするでしょうが、許すという行為によって、それを乗り越え、安らぎの世界に入ることを願ってください。

許すことによって初めて、夜、ぐっすりと眠れるようになります。許すことによって初めて、家の外を歩くと、空気をおいしく感じ、日の光を暖かく感じ、人々の真心が分かるようになるのです。


※本記事は機関誌「ザ・伝道」1月号(No.213)に掲載されています。機関誌は全国の幸福の科学の精舎支部にご用意しておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。


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