企業にとって必要な人を見極めるポイントを教えてください。
経営は変化するものなので、その折々に求められる人材像が変わってきて、入れ替えや場所替えが起きることがあります。そういう柔軟さを残した組織にしなければいけないのです。
もし、「百年企業として、このままの状態で固定して、大きくしないでやっていく」と決めているのなら構いませんが、そうでない場合は、いずれ人の入れ替え等が起きてくることは、知識として知っておいたほうがよいでしょう。
もちろん、情においては忍びない面はあると思いますが、「理性的、合理的に考えて、この人はこのポストにいるべきではない」と考えるならば、その人に辞めてもらうなり、出向してもらうなりしなければいけないでしょう。ただ、そのときに、情を少しつけてあげなければいけない面はあると思います。そのねぎらいの部分を、どう表現するかが大事です。
一方、新しい人の言うことばかりをきいていると、実は、別の会社になってしまう場合もあります。古い人が全員いなくなるのは危険なところがあるのです。
例えば、「松下電器」が「パナソニック」になると、企業カルチャーはそうとう変わってきて、内部的には、少し問題は起きていると思います。技術者がたくさん辞めてしまったため、もとに戻れなくなった面はあります。このあたりは、全体として智慧が働かなければいけないでしょう。
(2018.4.11法話「企業防衛術」質疑応答より一部抜粋)
参考書籍
この質疑応答集は、『不惜身命 2018 大川隆法 伝道の軌跡』から引用・転載されています。
『不惜身命2018 大川隆法 伝道の軌跡』(大川隆法 著/幸福の科学出版)
「自由」と「民主」、そして 「信仰」を世界に広げ この地球をひとつに。
人生の意味がわかる。 世界のこれからを知る。 地球と宇宙の秘密に迫る。 あなたが知りたかった 世界が求めていた 真実がきっとみつかる! 年間132回に及んだ 2018年の 法話&霊言のダイジェスト。
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