組織の部門間の対立を乗り越えるためのリーダーシップについてご教示ください。
問題は二つあります。ドラッカーの経営論で、「目標管理」というのが出ています。これは、「企業をつくるとき、目標管理をすることで企業が大きくなる仕組みがつくれる」ということを教えているのだと思います。
ドラッカーは、徳のある人を一定の比率でつくるとか採用することは簡単にできることではないことから、「天性のカリスマに頼らず、会社を大きくできる方法とは何か」を考えた方だからです。
もう一つは、大企業病ないし官僚病のようなものがあると思います。官僚病は「縦割り」といって、「自分の省の利益はあって、全体の国家の利益なし」のようなところがあります。大会社でもけっこう縦割りでやっているので、互いに他の部署が何をやっているかが分からず、自分の部署の主張ばかりします。
ある程度、平凡な人を使いながら、経験と努力で立場が上がっていくような会社をつくること自体はいいことだと思います。しかし、欠けるところはあるので、そのコーディネーターになる人や、徳あるいは先見性がある人などが、「欠けているところを見通していく力」が要るのかなと思います。
そのためにどうするかというと、能力がありそうな人を、だいたい一年ぐらいでセクションを替えて、いろいろなところを経験させ、「なるべく全社的に見えるように育てる」のです。 少なくとも、上に立つ人は「全体的な意識を持たなければいけない」ということです。
(2017.10.7 法話「『徳のリーダーシップとは何か』講義」質疑応答より一部抜粋)
参考書籍
この質疑応答集は、『不惜身命2017 大川隆法 伝道の軌跡』から引用・転載されています。
『不惜身命2017 大川隆法 伝道の軌跡』(大川隆法 著/幸福の科学出版)
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