若手経営者が諫言(かんげん)を受け止める器をつくるには、どうしたらよいでしょうか。
人間として“練れて”こないといけないのです。「大将たる者、くだらないことで怒ってはいけない」ということは心得るべきです。
松下幸之助の著書を読むと、よく「人の意見の聞き方」について言っています。そのため、私も若いころはいろんな人の意見を聞くようにしていたのですが、自分に経験がないことで違う意見をたくさん言われると、どれを採ったらよいか分からず、困ったことがあります。
しかし、一定の年齢になると、他人の意見を聞いても、「参考になる」ところは取り入れ、「違う」と思ったら聞かないで済ませるなど取捨選択ができるようになってきて、人の意見を聞いても特に困らなくなってきたのです。ですから、ある程度、実力が要るのでしょう。判断する材料というか、基準が自分のなかにできてこないと、本当は人の意見を聞いても、そのまま聞けないのだと思います。
ところが、若い経営者だと、自分の考えを押しつけ、人にやらせたいと思っているので、反発されたり、反論されたり、言い返されたり、別の考えを言われたりすると、腹が立ってすぐに喧嘩になったり、相手をクビにしたくなったりして、「使えない人」ばかりが増えてくる傾向があるのです。
だから、人間として“練れて”こないといけないのです。「大将たる者、くだらないことで怒ってはいけない」ということは心得るべきです。
自分を自己調整できるようになってくると、人を受け入れる器ができてくるようになります。
そうしたことを、参考にしてくだされば幸いです。
(2017.5.26 法話「人を活かす経営法」質疑応答より一部抜粋)
参考書籍
この質疑応答集は、『不惜身命2017 大川隆法 伝道の軌跡』から引用・転載されています。
『不惜身命2017 大川隆法 伝道の軌跡』(大川隆法 著/幸福の科学出版)
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