ある一般書に「快楽は、精神を脆弱(ぜいじゃく)にし、愚鈍(ぐどん)化する」と書いてありましたが、娯楽や快楽と、現代人は、どう付き合っていけばよいのでしょうか。
世界の歴史を見ても、名前が遺っている人というのは、必ずしも初めから恵まれた環境にいたわけではなく、そのほとんどが不利な逆境をはね返してきたような人たちです。
そして、その逆境をはね返して成功していくための術としては、「一日二十四時間の使い方」と、「努力」にかかっているのです。その際、努力を「苦しみ」として捉えてはいけません。そうではなく、「努力をいかにして習慣化し、それを『快楽化』していったか」ということが大切なのです。
ただし、ここでの「快楽」とは、質問のなかで出てきた、いわゆる快楽とは別に、「努力することが快楽に感じられるようになる状態」のことをいいます。
例えば、「マラソンをしていると、途中でハイな気分になってくる段階がある」と言われています。マラソンとは、本来は苦しいものですが、走り慣れてくると、だんだんと快感になってくるのです。
さて、向上を目指すなかで、堕落的な快楽へと引っ張ろうとする力は、幾らでもあるかとは思いますが、「迷ったときには、あえて難しい道を選ぶ」という主義を持つとよいでしょう。迷ったら、より困難な道で戦うことが大事だと思うのです。
そのときに、自分では判断がつかないことも多いでしょうが、そういうときには勇気が大事です。勇気を持って、「よし! やってやる!」と言ってしまえば勝ちです。
(法話「世界を変える不滅の勇気」「質疑応答」より)
参考書籍
この質疑応答集は、『不惜身命 大川隆法 伝道の軌跡』から引用・転載されています。
『不惜身命2012 大川隆法 伝道の軌跡』(大川隆法 著/幸福の科学出版)
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