「貧・病・争」の「争」に関して、親は、子供の反抗期にどのように対処したらよいのでしょうか。また、子供は、そうした時期をどのような心構えで乗り切ればよいのでしょうか。
反抗期のない子供も困ります。反抗期の反抗は、いちおう、「自立したい」という意思表示ではあるのです。
親として大事なことは、「子供が自分の所有物である」というような考え方をだんだん捨てて、「将来的には、自立していくのが本来の道なのだ」と考えることです。
また、子供は、親を一種のスパーリングの相手のように考え、「いくら打ってもこたえない」と思って甘えている面もあるのですが、「親も完全な人間ではない」ということを、年齢相応に悟っていかなければなりません。親が威圧的に言うので反発していたけれども、そのきつい親が、実際は、「会社の出世競争等で敗れて傷つき、ストレスを抜いている」というようなことが、「大人の目」になってくれば分かってくるのです。
したがって、子供には、「一面的に見ないで、いろいろな立場で見る練習をしてみましょう。『反抗していられる』ということは、『まだ甘えていられる』ということなのだ」と言っておきたいと思います。
それから、親には、グッドルーザー(潔く負けを認める人)として、適当に子供に負けてやらなければいけない面があります。子供が言ってくる意見でも、ある程度、聞いてやると、子供は一回り大きく成長してくることがあるのです。
あと、子供としては、「ある程度、経済力をつけなければ、完全な自由は得られない」ということを知らなければいけないでしょう。
(法話「欲と生霊」「質疑応答」より)参考書籍
この質疑応答集は、『不惜身命 大川隆法 伝道の軌跡』から引用・転載されています。
『不惜身命2011 大川隆法 伝道の軌跡』(大川隆法 著/幸福の科学出版)
世界を導く「ワールド・ティーチャ―」として。
―――「大悟30周年・立宗25周年」の2011年、
国内外で年間200回を超えた説法の記録。
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