大川隆法総裁の書籍『復活の法』より抜粋で、がんに関する法話をお届けします。

ガンになりやすい2つのタイプ

年を取ってから死ぬ原因の現在の第一位はガンです。ガンで死ぬ人が最も多いのです。第二位は心臓病、第三位は脳や血管系の病気です。脳や血管系の病気というのは、「高血圧になり、脳溢血などで倒れる」といったものです。

これ以外にも幾つか原因はあり、珍しい病気になる人も一部いますが、この三つが主要原因です。だいたい、この三つのどれかだと考えておいてよいでしょう。

ガンのもとになる病念は何でしょうか。

一つは、他の人に対する憎しみや恨み、怒りなどの攻撃的な感情です。それから、そういうものの抑圧された感情です。他の人に対する攻撃的な感情があるのに、それを表面上は抑えて十年二十年と持ちつづけていると、心のなかに病念ができてきます。それが幽体に影となって現れて、次は肉体にガン細胞が現れてきます。そういうパターンが多いのです。

もう一つは自己処罰の観念です。

自分に対して非常に罪悪感が強く、自己を処罰しようとする観念が病念として確立してくると、肉体にガンとなって現れるのです。

度が過ぎると悪になる「自責の念」

自分で自分が許せない気持ちを持っていると、それがどこかで病気となって現れてきます。ある意味では、自分で自分を処罰するわけですが、自分に対する罰点が現実化してきて、それにふさわしい病気になることがあります。

この場合は「良心が痛む」ということが原因です。

攻撃的なタイプの場合は、当会の教えでいくと、「貪(とん)・瞋(じん)・癡(ち)」、すなわち、貪欲、貪りの心と、怒りの心と、愚かな心が原因です。

したがって、煩悩に迷わされる愚かな心などを取り去る訓練をし、そういう反省をしながら、平和的、瞑想的な心をつくることが大事です。

もう一方の、自責するタイプ、自分を責めるタイプは、宗教的人格の人にわりあい多いので、そういう人は用心しなければいけません。

「自分を責める」ということは正義のようにも見えますが、「度が過ぎると、やはり悪になることがある」ということを知らなくてはいけません。

人間の体は、強く願ったとおりになる

配偶者などとの関係でも苦しみや悩みは多くあります。「家族を顧みなかった」「配偶者を裏切った」などということが、十年二十年と心のなかで澱(おり)になり、晩年、それが自己破壊的に働くこともあります。

一定の反省をすることはよいのですが、それが自分を追い込んでガンをつくってしまうようであってはなりません。なぜなら、「自分もまた生かされている人間だ」ということを忘れている面があるからです。

十三世紀のイタリアの聖人・聖フランシスコには、「イエスが磔(はりつけ)の際に釘(くぎ)を打たれた部分と同じところに、聖痕(せいこん)という傷口ができ、そこから血が出てくる」という現象が起きました。強く願えば、そういうことも起きるのです。同様の現象は、キリスト教では、ときどき報告されています。

そういうことをありがたがる気持ちがあれば、それは幾らでも起きるでしょうが、「ありがたくない」と思えば、もう起きません。人間の体は、そのようにできていて、強く願えば、だんだん、その願いのようになってきます。

要するに、「何を思うか」ということによるわけです。

どうか、「自分は自己処罰の観念が少し強すぎるのではないか」という点を考えていただきたいと思います。


※本記事は機関誌「ザ・伝道」3月号(No.214)に掲載されています。機関誌は全国の幸福の科学の精舎支部にご用意しておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。


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