大川隆法総裁の書籍『真実への目覚め』より抜粋で、ウツの対処法についてお伝えします。

3カ月以上ウツが続く場合は注意

ウツの状態が長く続く場合、少なくとも3カ月以上も続くようであれば、何らかの悪霊の憑依があると考えて間違いないだろうと思います。心の針(思い)は、時計の針と同じように、360度、どの方向にでも向くようになっていて、天上界にも地獄界にも向くわけですが、ウツの状態は、ちょうど、それが地獄界のある一点を指して止まっている状態です。その結果、その方向にある地獄界にいる存在が、その人の心に同通するのです。迷っている霊が来て、その人に取り憑くことが可能になるのです。

「自家発電」によって自分を光り輝かせる

ウツの対策は宗教そのものの仕事であるとも思うのですが、もちろん、医学でそれをする人もいるでしょう。ただ、医学は、精神を安定させる薬などを使い、あとは他の人から隔離したりすることがほとんどなので、根本的な治療にはなっていないと思います。では、根本的な治療とは何でしょうか。「自家発電」という言葉があります。発電所から電気を送電してもらうのではなく、自分自身の家で発電することです。ウツの治療には、この「自家発電」が必要です。要するに、その人が自分自身の心のなかで発電機を回して発電すること、その力を持つことが非常に大事なのです。したがって、「どうやって発電機を回すか。どうやって自分自身のなかからエネルギーを溢れ出させるか」ということがポイントになるのです。

「自家発電」の方法

(1) 他の人に対する感謝の心を持つ

最初に述べておきたいのは、「ウツの状態にある人は、他の人に対する感謝の心を持っていない」ということです。ですから、まずは、「自分は、他の人から、いろいろなお世話を受けている。多くの人々の努力の結果、現在までの自分の人生があった」ということに対して、感謝の心を持つことから始めるべきです。その感謝の心を持つことによって、「自分は、実は恵まれていたのだ」ということを発見することが大事です。

(2)「自分は神の子である」という気持ちを強く持つ

第2点は、「自分は神の子である」という気持ちを強く持つことです。「自分は、本来、神のつくられた子供である。神につくられた光の子供なのだ」という強い自覚を持ち、自分自身に対する重要感を持つことが大事です。自分のよいところを素直に認めることも、自家発電をするためのエネルギーになります。

(3) 小さな成功を積み重ねていく

こうして、人生の方向性が明るいほうを向き、軌道に乗り始めたら、あとは小さな成功を積み重ねていくことが大事です。まずは、大きな成功を狙わず、小さな成功を積み重ねていき、自信をつけていくことです。

成功している人を祝福する心

ウツの人は全世界に広がっています。それは、やはり、「与えられていることに対する感謝を考えなければいけない」ということです。例えば、「人間として生まれた」ということを、「悪いことだ」と思う人もいるかもしれません。しかし、動物に比べたら人間は本当に幸せです。いろいろなことを自由に行えるからです。このように、少し視線を変え、自分に与えられているものの多さを考えてみることが大事です。また、他の人との比較にあまり執われないことも必要です。 自分に関心があることのなかで、自分より優れた人を見たとき、「自分は駄目なのだ」と考える傾向性があったら、それは改めたほうがよいでしょう。成功している人を祝福する気持ちを持つことも、ウツに対する非常に大切な薬になるはずだと私は思います。


関連リンク

幸福の科学 体験談サイト「ボイシー」自殺・鬱(ウツ)


※本記事は機関誌「ザ・伝道」5月号(No.203)に掲載されています。203号は「ウツ」がテーマになっており、本記事の内容とともに、感動の体験談が掲載されています。機関誌は全国の幸福の科学の精舎支部にご用意しておりますので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。


「ザ・伝道」5月号 さよなら、ウツ気分!

● 心が元気になる光のことば「不完全な自分を受け入れよう」
● しあわせのメッセージ「ウツの原因と対処法」
● 体験談1「信仰と仲間の愛でウツを完全克服!」
● 体験談2「『必ず運命の扉は開く』と信じ続けて」
● 専門家に聞く「根治の難しい精神疾患をどう治すか」

「ザ・伝道」5月号
機関誌をお読みになりたい方へ